昔の茶菓子
現代の茶菓子をいったん置いて、今一度古い茶会記の菓子を取り上げてみようと思います。
その前に、現今の生活ではわからない言葉や、意味の不十分なものも多いようですから、それら二、三を拾って諸文献などをひもといてみました。
フノヤキ ところ 西国米 鶉ヤキ けんひん こんきり つのまた
カセイタ たわらこ みづから いかもち すいせん 水栗 サンモチ あまずら・・・
などなどです。
まずはフノヤキについて。
利休茶会記を見ると、菓子のところにクワシ・フノヤキというものが百会の中七十会ばかりは見受けられますが、いったいどんなものなのでしょうか。
『南方録講義』の田中仙樵氏の説には
「是は京都松屋常盤の家伝専売の菓子に味噌松風といふがあり、之即ち此のフノヤキの事なる由或人より聞きたることあり、昔は砂糖もなし、獄の原料に味噌を混ぜて焼きたる物信ずるに足るべし」
・・・とありますが、フノヤキのフは麩のことであるとの意です。
ティーバッグのお茶と麩菓子はよく合いますよね。