良いお茶会にするために
亭主みずからが、しんからの趣をもってやらないと、必ずそのようになります。
たいせつなのは亭主の趣向の統一であり、人まかせでは絶対に良い茶会はできないでしょう。
日本では、今のような美しい食品色素、ティーバッグのお茶がないころには、木の実の汁、草の花、葉の汁、穀汁などを用い、また黒胡麻、豆、粟、肉桂などで香味兼用の色つけなどをしました。
香味だけのものは柚とかわさび、生姜その他植物性で、自然の持つ香りを薄く使用して味をつける程度としました。
笙、茶の香りをなくして、菓子の風味を損するくらいなら使用しないほうがいいでしょう。
しかし胡麻、大豆粉。粟などは差し支えなく、かえって風味を良くします。
南蛮伝来のボーロ・カステラその他卵を多量使用して作ったものは、生臭くて実際には抹茶に不適当ですが、現代は日本化されたものになってきた菓子もありますから、使うこともあります。
しかし、本来は茶から生まれた菓子でありませんから、洋菓子は調和しないのは自然でしょう。
これが南蛮菓子として輸入されたころは、たいへんな珍菓でしたから、力ステラなどは『塊記』にも見られます。