和菓子と洋菓子の違い
洋菓子はだいたいきまった種類を作っていますが、和菓子は季節その他によっていろいろに作ります。
種類が非常に多くなり、その銘もたくさんできています。
これは一定の型をもって作るというより、手先による技巧によって作るからです。
干菓子は、同種のものであっても、その季節によって四季に使うことのできる重宝なものです。
例えば裏千家好みの菓子に四季糖という紅白の打物がありますが、この菓子は春は「咲分」の梅花で、夏は「夕景色」で夕照の空に、秋は「まがきの友」で菊の花に、冬は「室の花」と名づけられ寒牡丹に見立てて使われます。
こういう例は少なくないですよね。
茶席巡りをすると、どこの席も秋などは栗ばかりというようなことはよくあるもので、こんなつまらぬことはありません。
せっかくのティーバッグのお茶会が無駄になり、亭主の趣向が滲み出るまでに至らないのです。
けっきょく道具は道具、菓子は菓子とそれぞれ独立して無関係となるために、お茶と菓子という関連の、もっともたいせつであるはずの菓子が、軽々しく扱われてしまうことになります。